ドイツの部屋探し⑤ーWGで生活する②

「いますぐに!!出てって!!」
と、声を震わせながら言われた
(注:前回参照。わたしは何もしてません)
ので、
「いますぐは無理だけども頑張って探すね。
見つかったらすぐでてくから2週間ください。」
と丁重にお願いしました。

で、一日中サイトチェック、またメールを書いては送信、の日々

時期は7月だったので、夏休みの帰省の間だけ貸す
Zwischenmieteと言う、ようは又貸しの物件がぼちぼちありました。
又貸しは1~6ヶ月くらいの短期の物件がほとんどで、
後でわかったのですが、新人外国人はまず、
こういう短期の物件を渡り歩きながら長期の物件を探すようです。

ベルリンに来た時はここに1年はいよう、
と思っていたので長期も探していましたが、
何しろ自分の立場があやふやで
(仕事やめてきた日本人。学生になりたいけど、
いまは語学学校でドイツ語勉強中。あ、ビザはそのうち更新するよ。)
全然長期WGは取り合ってもらえませんでした。

当然ですね。

で、8月に一回帰ることになったのもあって、
短期の物件に狙いを定めてメールを送り、そのうち4件くらい?
内見=面接に行きました。
で、短期だったのもあって割と選べる立場になったのですが
わたしがベルリンでいちばん好きなTempelhoferfield(テンペルホフ公園)
の真横の家に決めました。

この判断は正しく、そこでフアンと出会うことになります。
彼はコロンビア人の小説家で、博士課程に在籍する学生でもありました。
歳も近いし、同じアーティストなので選んでくれたそうですが、
信じられないほど共通点が多くてたまげました。

聞いてきた音楽、10代の時一番影響された小説、前職、
一個目の学位(わたしたちは人生やり直して芸術を勉強しています)、
なんでこんな地球の裏側からきて、
ドイツで出会った人とここまで話が合うんだ!
と、毎日びっくりしっぱなしでした。

ほんとに、出会いに感動しました。

ちなみにこの話を「〜だったんだよねー!」と
意気揚々と友達に話すと、必ず、
「何もなかったの?」と聞かれるんですが、
彼はエストニア人の彼女(この人も面白い)
と一緒に住んでいて、彼女が帰省中に部屋を一室借りていたので、
酔っ払って部屋に入ってきたことはあっても、間違いはございませんでした。
と、ここに清廉潔白を宣言いたします。

ちなみに、隣の部屋のレズビアンのカップルとも
仲良くなり、この家での暮らしのおかげで、
ベルリンてほんといい街だな、と思えたのでした。

ほんというと、ベルリンが好きになったので
他の街にいくつもりはさらさらなかったのですが、
「わたし、絵やりにきたんだ」ってことを思い出し、
セメスター始まる2ヶ月前(遅。普通1年前にアポとるらしい)
にメールした教授から、「おk youきちゃいな」
といってもらえたので、これも巡り合わせと信じて、
ベルリンから遠く離れたこの場所へやってくることになります。

f:id:namska:20151213233719j:plain

「こりゃ付き合うべきだ!!!」

「結構です。」

の名シーン