ドイツの部屋探し④ーWGで生活する

わたしが初めて経験したドイツでのWGは、
ちょっと想像と違っていました。

女性3人のうち1人がドイツ人で家の持ち主、
もう1人はワーホリ中の台湾人だったのですが…

まず台湾の女の子(以下、ヤンちゃん(仮))は毎日信じられない位
靴屋で働いていて、週6日で1日12時間労働みたいな、
ちょっと常軌を逸した働きぶりで、かと思ったら長期で旅行にいく。
というライフスタイルで、
つまりほとんど顔を合わすことがありませんでした。

で、問題はドイツ人の家主。(以下、家主)
最初は穏やかないい人だなと思っていましたが、

なんか毎日同じ服、、?しかもパジャマ、、?
しかもなんか不思議なものを毎日それだけ食べている、、?
こなをふやかしてレンジでチンしたお粥?みたいな。

で、
「調子悪いの?」
と聞いたところ、
「ちょっと食べ過ぎて1週間くらい胃を休ませているのよ」
とか。
ふーん、そうなんだー治ったらご飯作るから一緒に食べようよー
とかわたしは言いましたが、
その後一緒にご飯を食べることは一切ありませんでした。

この家を出る原因になったのはこの家主の病気でした。
体の病気というよりは心の病気、もしくはどちらも。
心が健康じゃないから体も弱っていくというか、
わたしは難病だ!と思い込んでいて、
でも病院には行かない。
で、自分でインターネットで調べた
病人用の食事を毎日食べていました。

最後は突然この家主に
「わたしもう長くないから出てって」
と言われパニックになりました。
1ヶ月一緒にいたので、心配もあるし、
でもあまりに突然すぎやしないかと思ったし、
怒るわけにもいかず、
ベルリンの家探しが甘くないことはわかっていたので
「また振り出しかよ…」と落ち込みました。

で、ここでヤンちゃんが登場。
超多忙のヤンちゃんですが、夜中にキッチンにいることが多く、
たまにインスタントラーメン一緒に食べたりしていました。
彼女によると、この家主、やはり曲者だったそうで、
いままで何人もの人が入っては出てったと。
つまりこの「わたし長くない云々」も嘘だよと。
でも鶏が先か卵が先かはさておき、
家主は本当に病気だし、やはり出ていくことにしました。

しかしこの件があったおかげで、
わたしはベルリンのわずか滞在3ヶ月の間に
ソウルメイトと呼べるような人物に出会うのでした。
つづく…