正月・ファッション・いとこの嫁

今年のお正月は暮れから日本で過ごしました。

本当は全然帰る予定ではなく、新しい家でぼんやり花火でも眺めていようかと思っていたのですが日本から海を越えてやってくる”圧”に耐え切れず、帰ることとなりました。

まあ帰る場所があるってのはしあわせなことです。

 

ところで日本のお正月といえば、親戚のうちに行ったり一緒に高たんぱく高脂質な食事をしたりするものです。

そして、30にもなると色々と親戚から触れてはいけない存在として扱われるのです。色々言われるならともかく、

「まあ元気ならばそれでええわ。」

とまだ何も喋ってないのに納得したことにされるのはまたなんとも言えないアンニュイな気分になるものです。

 

わたしの親戚(母方の3世帯住宅)は田舎の小金持ちではありますが、

勉強とかは特に好きな人たちではなく、ダウンタウンとテレビゲームとインスタントコーヒーをこよなく愛するおそらく日本の平均的な家庭です。

 

ダウンタウンもテレビゲームもインスタントコーヒーも好きでないわたしの家庭とは当然混じり合うことのない価値観をもっていて、わたしのやってることなどはもう全然興味の範疇にはないようです。

 

そんな居場所のないわたしに現れた救世主

それが、いとこのお嫁さんです。

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いとこはわたしの6つ上で、小さい頃はなんでも格好良く見えて憧れたもんです。

様々な人生の苦難を乗り越え大人の男となったいとこが出会った彼女はとってもかわいらしい素敵な女性です。

そしてなにより、、わたしと同じ”部外者”なのです。

同じ部外者ゆえにわたしをこの高たんぱく高脂質な宴会から連れ出して、同じ敷地内にある彼女の自宅に招いてくれそれはとってもほっとする良い時間、、なのですが、、

 

前置きが長すぎですがこの、いとこの嫁、

スーパーおしゃれ野郎なのです。

こんなクソ田舎でこの先日の目を見ることは絶対にないであろうコレクションブランドの服たちが彼女のウォークインクローゼットに眠っているのです。

そして事もあろうにそんな埃をかぶったブランド品をわたしにくれるというのです。

 

f:id:namska:20160110235102j:plain「絶対似合うから!着てみて!」

f:id:namska:20151223232620j:plain「いやー似合わないでしょー」

f:id:namska:20160110235102j:plain「いや、ぜったい似合うから‼︎」

f:id:namska:20151223232620j:plain「・・・・・そう?じゃあ…」

 

 

 

 

 

f:id:namska:20160110235555j:plain  「!!!!!!!」

f:id:namska:20160110235102j:plain「ほらー!やっぱりー!すごい似                      合ってるよー!全身鏡でみてみよー!」

 

f:id:namska:20160110235813j:plain                  「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

おわかりでしょうかこの空気感。

似合わないんです。全く。

いやわかってますとも。ていうかわかってましたとも。

でもこの嫁、よっぽど何かをわたしにあげたかったんでしょう。

似合ってる!を譲らないんです。挙げ句の果てにおじちゃんおばちゃんにもみてもらおう!とか言い出す始末・・・やめてくれ。泣

 

ぜったい着ないから遠慮しようと思ったのですが、

時すでに遅し。

一応受け取りました。気持ちだから、ね。泣

でもこの服ぜったいあんたが着た方が喜ぶと思うぜ、と貰った服一式を眺めながら呟く正月2日の出来事でした。

 

 

ちなみに、彼女の体型でシミュレーションするとこうなる。

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うん。ね。