ドイツの美大受験〜マッペ提出編〜
込み上げてくる不安と緊張で朝3時半に目が覚めたり、だいたい毎日下痢気味だったり、急に宇宙でひとりぼっちみたいな気分になったり、かと思ったらヨッシャア!!とか叫んで笑い出したり、あーとかうーとか唸って友人を困らせたりしていた、あの、マッペ提出がついに終わりました・・・・・!!!!!!
ヨッシャアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!
説明しよう:【マッペ提出】とは
ドイツの美大入試(ほとんどの)では最初にマッペと呼ばれる作品集を所定の書類と共に提出し、マッペ審査を通過した者が実技試験と面接を受ける。
マッペが通れば大体受かる学校もあれば、通っても実技で落ちる学校もある。でもこれが通らなければ何にも始まらないのでとっても重要。マッペがすごくいい場合は実技試験をパスできる学校もある。
マッペは20〜30作品で構成された作品集であり、それらが実物であることが重要。つまり、日本のポートフォリオみたいに作品写真ではいけない。
しかもどうやら、完成された作品というよりは、ドローイングを重要視し、どのようなアイデアで制作を進めているのかを見るためのものらしい。
どれだけ時間をかけるかは人それぞれだが、なるべく新しい、今現在の考えをたくさん入れたほうがよい。
わたしはこのちょうど1年くらいの間にコツコツ描いたさまざまなドローイングやペインティングを組み合わせたりして入れました。
今のアカデミーのアトリエを使わせてもらえるようになってからは、以前より多くのドローイングをするようになりました。日本で卒業後一人で制作するようになってからは、公募、公募で完成された絵画を制作することしか考えてなかったのでした。当時も疑問には感じていたましたが、今思うと、あれは逆に絵を描くということから遠ざかる行為だったようにも思えます。
同じアトリエのひとの影響を受けたりしながら、最高の環境だったなあ・・・。マッペ作りも教授に協力してもらったし、何回も見てもらっては色んなアドバイスを貰えたし、ドイツ語の授業がタダ同然で受けられたのも大きい・・・・。
何にも考えずにドイツに来たが、このアカデミーで研究生できてなかったら一体どうするつもりだったんだわたし!
しかし本当に、大変でした。
いや、自分で必要以上に大変にしてる感はありましたが・・
今回わたしは今いるアカデミーと、隣の街のアカデミーのふたつを受験しています。
本当は4つとか受けようとか思ってたのですが、、無理でした。
いや、全然無理でした。
作品によると思うのですが、絵画で、同じクオリティの作品集を4つ、、、、
考えただけで鼻血が出そうです。
ものすごく多作で、ドローイングも1000枚くらいしてれば、その中からいいものを選ぶことはできると思いますが、ちまちまやっている人間には到底無理な相談でした。
友人にはフルで出さなくていいんじゃない?と言われたのですが、
自分が見る側として十分なボリュームと作品の多様さを考えたら、これ以上減らすことはできないと・・・そんなこんなを繰り返していたら、あっという間に締め切り当日に。このままでは1校だけの提出で力尽きてしまう・・!それはあまりにも危険すぎる・・!!
なんとわたし、最初の学校のマッペ提出が終わってからの10日で次の学校のマッペを作ったのです。マジ奇跡。もう絶対にやりたくない・・。
なんでこんなことになっちゃったのか、、次回(マッペ提出編②)へと続く・・・